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第八話① 猪塚要

مؤلف: 三木猫
last update آخر تحديث: 2025-12-09 14:07:19

入学式は滅茶苦茶目立ってしまったものの、授業が始まってしまえば何の変哲もない普通の日常で。

小学校入学からあっという間に1か月が経った。

男性恐怖症は今の所一定の距離を保つことに成功し何とかやり過ごしている。

それに朝は葵お兄ちゃんと棗お兄ちゃんと登校して、玄関で華菜ちゃんと会って一緒に教室へ行くから男の子との接点がないってのも幸いしている。

華菜ちゃんが生物委員に指名されていたらしく、一人教室に残りたくないので付いて行って一緒にお世話する。

この学校は凄いんだよ。生物委員ってほら、動物のお世話するじゃない?例えば、ウサギとか鳥系とか、ハムスターとか犬とかの所もあると思うけど。こう…小動物ってイメージがあるでしょ?

ところがどっこい。この学校。何故かダチョウとカピバラと鰐がいる。どうやって世話すんねんっ!!

誰よ、最初飼おうって言ったのっ!!お兄ちゃん達に聞くと、お兄ちゃん達の時代にはもういたんだって。どゆことっ!?

せめて家畜なら自分を納得させれたものを…。あぁ、でも、飼育員さんが――子供だけで世話出来る訳ないので、ちゃんとした飼育員もいます―――ダチョウが卵産んだらくれるって言ってたな。

ダチョウの卵食べた事ないからちょっと気になる。それに鰐。ここの鰐ほんっとに人懐っこくて不本意だけど可愛いんだ。ジュリエンヌちゃんって言うんだけど、お手もしてくれると言う賢過ぎる鰐。因みにカピバラは常にまったりしてる。

色々規格外。

そんな学校だって慣れてしまえばどうって事ないっ。前世を持ってる人間の適応能力舐めるべからずっ!

今日も餌やりから戻り、私は華菜ちゃんと二人教室へ戻る。

すると、入学1か月目にして初めての事件が勃発していた。

「全く、金しか能のない奴らはこれだから」

「なんだとーっ!!」

「事実を言ったまでですよ。あぁ、事実って言葉が解らないかもしれませんね。『ほんとうのことをいった』と言ったんですよ」

「きさまぁっ!!」

多分庶民派と言われてる男子と貴族派と言われてる男子の小競り合いの末、殴り合いの喧嘩にまで発展って所かな?

なんとまー、元気な事。

「ど、どうしようっ、美鈴ちゃんっ」

この争いに一切関係ないのに何故か華菜ちゃんがあわあわしている。そんな所も可愛いけれど。

「ほっとこう。今あの争いに参加した所でトバッチリを喰うだけだよ」

華菜ちゃんの手を握って教室の
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  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも、私男性恐怖症なんですけど…。   第十話② ※※※(優兎視点)

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  • 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも、私男性恐怖症なんですけど…。   第十話① 花島優兎

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